【理事長】新しい年が明けました
謹賀新年
2026年の新しい年が明け、はや半月が経ちました。今年もあっという間に過ぎるのでしょうか。なんだか時の流れに取り残されてしまいそう…と一抹の不安を覚えるほどです。そのくらい時の流れや世の中の変化のスピードについて、私は目まぐるしく感じておりまして、この年末から年明け2週間の中で、時代に合わせ「変えていくべきもの」と「変えてはいけないもの」について考えさせられました。今回はそのことについて書いてみようと思います。
最初に「変えていくべきもの」についてですが、先日の1月8日(木)に、株式会社スタートラインさんが牛久駅前のビル「エスカード牛久3階」に展開するDivers Village USHIKUのオープニングセレモニーに当法人理事とともに出席して参りました。Divers Village USHIKUとは、企業に求められる法定雇用率達成ニーズと就労を希望する障害者の方々のニーズに応えるための障害者雇用専門の複合型事業所です。BYSNというコーヒー豆焙煎作業、IBUKIという室内野菜栽培作業、INCLはシェアオフィスとして事務作業といった具合に一ヵ所で自分に合った仕事を選べ、状況に応じて働き方や、作業を組み合わせることも可能という画期的で新しいカタチの障害者雇用を目指すそうです。また、牛久市が全面的にバックアップしていることから、県内外を問わず多くの行政機関も注目していることでしょう。民間企業ならではのフットワークの軽さと資金力、有名企業とのコネクションを最大限に活かす展開は日本の障害者雇用に新しい道を切り開く可能性を感じました。一方で、障害者の就労支援を事業のひとつに掲げる当法人としては、こういった障害者雇用の変化にどう対応していくのか。時代に取り残されないための対応が求められると痛感しました。冒頭に「変えていくべきもの」と書きましたが「変えていかなくてはいけないもの」とも言えますね。

テープカットには、牛久市長も自ら参加

次に「変えてはいけないもの」ですが、それは「基本的人権」の堅持です。こう書くと難しい!とアレルギー反応を起こしてしまうといけませんので、簡単に記しますと、私たちが暮らすうえで当たり前になっている自由、平等といった権利のことです。あまりに当たり前すぎて私たちは意識すらしていないかもしれませんが、それは憲法にしっかり明記され保障されているからこそです。日本国憲法は、この「基本的人権」のほかに「国民主権」と「平和主義」を合わせ三大原理として掲げています。それは「国家は国民のためにある」ことの決意表明であるわけですが、それが今、国民は国家のために尽くすべき、という「国家尊重主義」に変化しつつあると感じます。とりわけ年末から年明けにかけて日本の立ち位置が大きく動こうとしています。「国家尊重主義」とは、国家を最高の価値を持つものと見なし、個人よりも国家に絶対的な優位性があるという考え方ですが、こういった価値観に世の中全体が変化するということは、個人の持つ「基本的人権」が二の次になってしまうおそれがあることを意味します。この基本的人権の危機で真っ先に被害を受けるのは、間違いなく障害のある方々をはじめとする「社会的に弱い立場にある」人々です。そのような現実は、悲しいことに世界の史実として克明に歴史に刻まれています。「障害者を支援する」ことを生業とし理念に掲げている当法人にとって、「基本的人権」の軽視はあってはならない事態だと思います。
さて、2026年はどのような一年となるのでしょう。時代を見つめ変化に対応しながらも、大切なものはブレずにまもり進めてまいりたいと思います。